「缶サット甲子園」ロケットの歴史

「缶サット甲子園」全国大会では、ロケットを用いて缶サットを上空数百メートルまで打上げます。

このコーナーでは、これまでに用いられたロケットについてご紹介します。

2008年の缶サット甲子園では、CAMUI型ロケットが用いられました。

2008年 CAMUI型ロケット

ロケット打上げのため、北海道から株式会社植松電機の皆さんが、会場である秋田県能代市に来てくださいました。CAMUI型ロケットが北海道外で打上げられるのは、これが初めてのこととなります。

打上げシーケンスは秒単位で管理され、8機全ての打上げが無事に成功しました。

2008年 CAMUI型ロケット

CAMUI型ロケットとは、北海道内の大学・民間企業によって開発されているハイブリッドロケット(固体燃料と液体酸化剤を組み合わせて推進剤とするロケット。火薬や高圧ガスを使わず、各燃料単体では燃焼しないため、安全性が高い)です。

燃料形状に工夫を加えた新しい燃焼方式により、小型ながら大きな推力を実現しています。

2009年の缶サット甲子園では、日本モデルロケット協会により、モデルロケット機体製作・打上げが行われました。

このタイプのロケットは初めての試みであったため、事前に何度か試行錯誤が繰り返されました。大会本番では、全機が無事に打上がりました。

2009年 モデルロケット

モデルロケットとは、教育目的のため、特に安全面に配慮して作られた、火薬を使ったロケットです。これまで5億回以上の打上が行われていますが、火災等の大事故は起こっていません。

ロケットエンジンには電気を使って着火し、上空でエンジンの逆噴射によりパラシュートを放出、安全に地上に帰還します。エンジン強度によりライセンス制度が設けられており、段階的にロケットの打上げを学ぶことが出来ます。

2010年の缶サット甲子園では、大会を主催する「理数が楽しくなる教育」実行委員会によって、モデルロケット機体調達・打上げが行われました。打上げのために、実行委員会の事務局長が第2級モデルロケット従事者ライセンスを取得しました。

2010年 モデルロケット

和歌山地方大会にて、全国大会で用いられるものと同じロケットが使用され、全機の打上げに成功しました。

ところが全国大会本番では、開放機構が動作しない機体があり、課題が残る打上げとなりました。これは機体そのものではなく、運営側が準備した放出薬のセットに原因があったことが判明しております。開放機構が動作しなかった機体にあたった参加校の皆さま、大変申し訳ありませんでした。

2010年 モデルロケット

機体の開発・製作は、模型メーカーの有限会社エアロベースによって行われました。

今年2011年の缶サット甲子園でも、大会を主催する「理数が楽しくなる教育」実行委員会によって、モデルロケット機体調達・打上げが行われます。

昨年の失敗を繰り返さないために、実行委員会では原因究明を進め、 再発防止策を徹底いたしました。本番で用いられるものと同じロケットによる事前の打上げ実験では、100%の打上げ成功確率を取り戻しています。もちろん本番も100%の打上成功を目指します!

ロケットの歴史

番外編:バルーン

ロケットの打上げには広い平地が必要で、実験場所の確保は簡単ではありません。そのため、多くの地方大会では、バルーン(気球)による缶サットの投下が行われます。

バルーン実験は比較的安価・手軽に行うことができるため、大学生の実験にも多く利用されています。

バルーン